BUFFALO から、Skypeフォン付きキーボード
BKBU-SKJ109/SV という製品が発売されている。最近値下げしたようで、BUFFALO のサイトでは \3,980 だそうだ。
もともとは A4Tech の
KIP(S)-800 というモデルで売られていたもの。BUFFALO に OEM したのだろうか。
見た目おもしろそうなので、会社の先輩をそそのかして、A4Tech のモデルで買わせてみた。
さて、この製品の評判なのだけれども、Google で検索してみつかったブログなどを覗いてみると、あんまり芳しくない。そもそもヘッドセット派とハンドセット派がいると思うのだが、ハンドセット派の目で見ても、実際、そのとおりと思うところも多い。例えば受話器が右側にあるため、受話器のカールコードがマウス操作のじゃまになるのである。省スペース化をねらうなら、このような一体型ではなくて、
独立した製品のほうが画面のわきに立てて置いておけたりする。
一体型なのでUSBポートを1つしか消費しない、というのはメリットではあるが。
まぁそれでも、このような一体型は独特の風情があって、上記のような実用上の難点をがまんしても「所有する喜び」「他の人とはちょっと違う、という優越感」みたいなものは、(少なくとも私は)感じられる。
そんな私でもどうしても我慢できない点がある。
受話器の上げ/下げに Skype が連動しないのだ。
私が知っているハンドセット製品に novac の
NEXPHONE Handset という製品があるが、これは Skype 着信中に受話器を上げればそれだけで受話するし、受話器をおろせば切断する(そのための Skype との連動用ソフトが付属している)。
ハンドセットのよいところは、このような、一般電話と同じような使い勝手ではないかと思うのだが、BUFFALO/A4Tech のキーボードにはそれがないのだ。
この BUFFALO/A4Tech のキーボードのハンドセット部には、受話器の上げ/下げを検知するフックがちゃんと付いている。ではこのフックは何をするものかというと、サウンド再生をハンドセットから鳴らすか、(キーボード本体に別途備わっている)スピーカから鳴らすか、を切り替えている。切り替えは、PC側のソフトやドライバは一切関与しておらず、あくまでも、このデバイスのハードウェア内で完結した機能のようである。
この切り替えにより、普段、受話器を置いている状態で、Skype の呼び出し音が再生されるとキーボード上のスピーカから(それなりの音量で)聞こえ、着信したことがわかる。そこで受話器を上げれば、スピーカへの出力はカットされて代わりにハンドセットから音が聞こえてくるようになるわけだ。
その他、ハウリングを防ぐために、ハンドセットのマイクをミュートする切り替えも同じくこのフックスイッチによって行われる(受話器を置くとハンドセットのマイクがミュートになる)。
しかし、フックスイッチの役割はここまで。
BAFFALO 製品の箱には "Skype 認定" の文句などが謳われているのだが、別に Skype と関係する機能はなくて、とにかく、ただの USB キーボードと USB オーディオデバイスに過ぎないのである。
我慢できなくなった私は、BUFFALO 製品を自腹で買い求め、改造することとした。
続く