今回は、先日から続けている、「ヒゲ」機能紹介の最終回。
Visual Studio 2005 には「リファクタリング」機能が用意されていて、例えば、C# コードエディタ上でマウス右ボタンクリックでコンテキストメニューを表示させると、「リファクタ(R)」というメニュー項目が用意されている。
この内、「名前の変更」という機能(クラス名や変数名、メソッド名、といった「名前」)については、「ヒゲ」機能を使って、簡単に実行することもできる。
例えば、次のような C# コードを書いていたとする。

ここで、メソッドの引数 foo を my1stfoo に変更したいなぁ、と思いついたとする。そこで、そのまま C# コードエディタ上で、メソッド引数の箇所を普通に my1stfoo に書き換える。すると、Visual Stduio が変数名が変更されていることを感知して、「ヒゲ」を表示する。

そのまま、その「ヒゲ」をマウスでクリックするか、[Alt]+[Shift]+[F10] のキーコンビネーションを押すと、スマートタグが表示され、名前変更リファクタリングを実施するためのメニュー項目が表示される。

これを選べば、名前変更が実施される。

単純な文字列置換ではなく、ちゃんとスコープを考慮したり、外部参照などを検索したりして、変更してくれることろが賢い。もちろん、きょうび、リファクタ系のツールではこれくらい賢いのはあたりまえなのだろうが、標準環境で手軽に活用できる点は素直に歓迎してよいだろう。
以上、ここ数日間、Visual Studio 2005 の「ヒゲ」機能について紹介した。「ヒゲ」機能は目立つような目立たないような UI である。実際、私自身、この「ヒゲ」自体の存在には気づいていても、それが何をするものかわからず、ずっとさわらずにいて、随分と時間を無駄にしてしまった。「他にもこんなときにも「ヒゲ」が使えるよ!」などといったコメントなどあれば大歓迎である。