Plone には「マイフォルダ」という機能がある。
Plone の各ユーザーに対して、そのユーザー固有に割り当てられるフォルダだ。
各個人のメモ書きを残すのもよし、サンドボックスとして Plone 上のコンテンツ作成になれてもらうのもよし、といったものである。
「マイフォルダ」機能は Plone をインストールした直後は既定で無効となっている。
もし「マイフォルダ」機能を使いたければ、「サイト設定」のページから「セキュリティ」カテゴリを開き、「ユーザーフォルダを利用可能にする」のチェックを On にしてやればよい。
こうしておくと、Plone のユーザーアカウントを作成する際に「マイフォルダ」が同時に作られるようになる。
さて、とあるユーザーから、自分のマイフォルダを他人にみられないようにして欲しい、との話が。
ああ、そんなの簡単ですよ、「共有」タブから、「上位レベルからパーミッションを引き継ぐ」をチェック Off にしておくだけですよ、と話したのだが、そのユーザー曰く、そもそも「共有」タブがないのだとか。
なになに、そんな馬鹿な、と思いながらも、そのユーザーの席に出向いて、画面を見せてもらったのだが、たしかに「共有」タブが表示されていない。
はたと思い出したのが、このユーザー、マイフォルダ機能を有効にする以前からの利用者で、マイフォルダ機能を有効にしただけではマイフォルダができあがらず、手作業でほかのユーザーのマイフォルダからコピーして作成したのだ。
おそらくそのときに、そのユーザーのマイフォルダの Owner として、そのユーザー自身をローカルロールに設定するのを忘れたに違いない。
ということで、はてさて、どこで設定するんだっけ? としばらく探索。
まず ZMI ( Zope 管理画面、Zope Management Interface ) を開く。
/Plone/Members まで開くと、リストボックスにマイフォルダを持つユーザーのユーザー名一覧が表示されているので、目的のユーザー名を選択して [Edit] ボタンをクリック。
"ATFolder at /Plone/Members/(ユーザー名)" のページが開くので、さらに [Security] のタブに切り替える。
すると、ページ上部に長々と書かれている英文中に、"local rolse" というリンクが埋もれているので、これをクリックして開く。
すると案の定、チェックボックスと並んで、目的のユーザー名が表示されていた。
そしてこれまた予想どおり、コピー元のマイフォルダの持ち主のユーザー名も併せて表示されており、こちらが "Owner" となっていた。
ユーザー名部分がリンクになっているので、目的のユーザー名をクリック。
するとようやく、ロール設定を行うページになる。
ロールを選ぶ複数選択リストボックスが表示されているので、ここから "Owner" を選択、[Save Changes] をクリックして保存することで、処理完了である。