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2014年 06月 04日
"OWIN" って何?C# などの .NET 言語による Web アプリケーションフレームワークとして ASP.NET がある。しかし現状の ASP.NET では Windows OS 上で動作する Web サーバー製品 IIS の依存が強く、勿論、IIS が提供する恩恵に預かれる面もあるいっぽう、モジュール化の促進が今一つだった面もあるようだ。 そこで昨今、.NET による Web アプリケーション開発の界隈で聞こえてくるようになったキーワードが "OWIN"。 "OWIN" とは "規格" の名前だそうだ。 "Open Web Interface for .NET" の略らしい。 何を規定している "規格" かというと、.NET による「Web アプリケーション」と、その Web アプリケーションを稼働させる「ホスト環境」との接合方式を決めているらしい。 すなわち、OWIN 規格に対応した Web アプリケーションは、同じく OWIN 規格に対応した任意のホスト上で稼働できる、ということだ。 参考: OWIN - Open Web Interface for .NET を使う http://kyrt.in/2013/12/17/owin_azure_cache_session_middleware.html そして、OWIN 規格を実際に実装したホスト環境や各種ライブラリをせっせと開発しているのがコードネーム "Katana" という名前で活動している Microsoft 本家のプロジェクトらしい。 Katana Project http://katanaproject.codeplex.com/ OWIN 規格とそれに対応した実装はすでにいくつかリリースされており、例えば、ASP.NET WebAPI や SignalR の安定最新バージョンは、すでに OWIN 規格上で動作するようになっている。 ちなみに、なんだかんだ言って今はまだ、Microsoft Azure Websites をはじめ、IIS 上で動かすことが多いだろう。 その場合、IIS 上で OWIN 規格の実装を提供する Microsoft.Owin.Host.SystemWeb というライブラリを追加した格好で Web アプリケーションとして仕立てることになる。 ※この辺りで "Helios" というキーワードも登場するのだが、詳しくは割愛。 参考: Project Helios: IIS上のASP.NET OWINベースのWebホスト ランタイム http://www.infoq.com/jp/news/2014/03/helios "OWIN Self Hosting" というカタチしかしもちろん、OWIN 規格に対応したホスト機能を IIS 上以外に実現する実装はすでに提供されている。その一種が俗に言う "OWIN Self Hosting" という形態だ。 以下のような任意の .NET 製プログラムにおいて、Microsoft.Owin.Host.HttpListener というライブラリを足すことによって、HTTP サーバー機能を搭載することが可能となる。
参考: OWIN を使ったセルフホストで ASP.NET Web API 2 をかんたん起動 http://miso-soup3.hateblo.jp/entry/2013/10/17/025136 で、OWIN Self Hosting は何が嬉しいの?さて、こういった "アプリケーション" が HTTP で対話できるようになることで嬉しいことのひとつに、「ネットワーク越しにリモート管理ができる」という点が挙げられる。例えばなにがしかの Windows サービスがとあるコンピュータ上で稼働中だったとして、その Windows サービスに対して別のコンピュータからネットワーク越しに何か状況問い合わせをしたい、などといった場合、勿論これまでも、かつては DCOM、最近であれば WCF による名前付きパイプといった技術で対応ではあった。 しかしその通信技術が REST 風な JSON 形式での HTTP 通信となると、通信できる相手の幅がずいぶんと広がってくる。 いまどきのプラットフォーム、プログラミング/スクリプト言語であれば、HTTP REST 風 API と対話することは容易いことだろう。 そして、OWIN Self Hosting の技法を用いて、アプリケーションに ASP.NET WebAPI の実装を取り付ければ、それがいとも簡単に実現できてしまう。 まぁ、たしかに、HTTP でほかのコードと対話する需要のある非 Web アプリケーション/スタンドアロンで動作するコンソールアプリケーション/デーモンの需要は、そんなにたくさんあるとは思ってはいない。 とはいえ、ちょっとしたニッチな分野で、この OWIN Self hosting という技法が活きてくる場面もあると思う。 他にも HTTP サーバー機能を実現するライブラリはあるが...ちなみに、.NET アプリに HTTP サーバー機能を搭載する技術は、OWIN が初出ではない。そもそも .NET 2.0 の頃から HttpListener クラスが用意されていてこれを使うことでも何かしらの HTTP サーバー機能を搭載することができた。 はたまた、Cassini という実装も存在する。 About Cassini http://blogs.msdn.com/b/osamum/archive/2010/08/09/about-cassini.aspx それでもなお、OWIN Self Hosting の存在意義があるのは、先に書いたとおり、OWIN 規格に則ったコードであれば、同じコードが IIS でも他のホスト環境でも動作するという再利用性・柔軟性の証明であることと(HttpListerner クラスは原始的な機能しか提供しないので、この上で ASP.NET WebAPI や SignalR 相当の機能を自前で作りこむのは現実的ではない)、Cassini のようなサーバーライブラリと比べると軽量・高速である、という点なのだろう。 また、Windows OS 以外の OS 上においても、Microsoft 純正の .NET Fraework 実装に対するもうひとつの CLR 実装、Mono の上でも動作するというのも、要注目ポイントかもしれない。 実際、自分の手元では Ubuntu Desktop 14.04 上の Mono の上で、ASP.NET WebAPI 及び SignalR のサーバー機能を載せたコンソールアプリケーションが動作することを確認済みだ。 (Cassini も動作するかもしれないが未確認) まとめニッチには違いないが、SignalR でプッシュ通知を送ってきたり、JSON形式の設定情報を HTTP POST することでネットワーク越しに設定変更できたりするコンソール/GUI アプリケーションや Windows サービス/デーモンを、OWIN Self Hosting の技法を用いることで容易に開発可能になった。しかも Mono の力を借りてよければ、Windows OS 以外のプラットフォームでも動作する。 アイディア次第で面白い活用方法があるかもしれない。 ということで、いずれ自分のアイディアを披露できたらいいな、と思うところである。 ※以上、自分の理解を確認する意味もあって本記事にまとめた。用語の使い方の誤りや理解の誤り等あるかもしれない。本記事に寄せられるかもしれないコメントや、Twitter などの SNS 上での本記事の引用などに注意されるとよろしいかと。
by developer-adjust
| 2014-06-04 22:12
| .NET
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