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2011年 12月 15日
この記事は Windows Azure Advent Calendar jp: 2011 の15回目です。
←前回 @normalian さん「Windows Azure の大幅更新 ~Node.js編~」 →次回 @orz_yuki さん はじめに前回の投稿で、「正規表現デザイナ」なる ASP.NET MVC3 アプリケーションを、モデルとコントローラ部分を F# で作成した。そして作成した ASP.NET アプリをインターネットに公開するにあたり、ホスティング先として Windows Azure を選んだ(URLは下記)。 http://regexdesignfs.cloudapp.net/ 以下、その顛末を記す。 なぜ Windows Azure?実は自分、別途 ExpressWeb のホスティングサービスも契約している。ExpressWeb http://www.epw.jp/ こちら、月額相当 \263 なのに、ASP.NET MVC3 のアプリも当然載せられる上、SQL Server も使えて、サブドメインも立て放題という、ものすごい太っ腹なホスティングサービスだ。 しかも 14日間無料というお試しプランまであるという。 参照 http://www.epw.jp/tabid/376/Default.aspx にも関わらず、Azure を選んだのは、 とりあえず今回は無料 で使えるから。 出典は下記。 フリーミアム万歳!Azure無料化で誰でもタダでWindowsServerをクラウドに持てる時代がやってきた http://blogs.itmedia.co.jp/isago/2011/02/azurewindowsser-ca07.html 上記記事にあるとおり、Windows Azure Platform 特別導入プランを契約すると、無償利用枠が付いてくるのだが、この無償枠が XSインスタンスの750時間/月分 だというのだ。 1日は24時間なので、1ヶ月は 24 x 31 = 744時間。 すなわち、1ヶ月あたり 750 時間までの無償枠だということは、ずーっと動かし続けていてもタダなのである。 ということで、ちょっと Windows Azure でやってみよう、と思い立った次第。 もちろん、XS (eXtra Small ) インスタンスなので、CPUパワーが非力であることもさることながら、I/O 性能も制限されているようなので、本格運用には少々つらいかもしれない点は承知しておくべし。 それにあくまでも XS インスタンス x 1つぶんの1ヶ月相当時間が無償枠なだけなので、いくつもの Web アプリをどかどか無料で立てられるわけではない。 また、SQL Azure まで無料になるわけではないので、なんらかの RDBMS と併用したい場合も注意が必要である。 今回の ASP.NET アプリは、「正規表現デザイナ」ということで、一切のストレージを使わないことから、お気楽に Windows Azure の無償枠を使うことができた。 はじめから Windows Azure プロジェクトで作りはじめる必要はないさて、"無料だから" というわけで Windows Azure を使うことにしたのだが、実ははじめから Azure 上での公開を考えて作り始めたわけではなかった。はじめは、Visual Studio 2010 Pro を使って、ごく普通に ASP.NET MVC3 アプリを作り始めたのである。 ほぼ完成形になってから、ふと、「そうだ、Azure 上に立ててみよう」と思い立ったのである。 しかし心配は要らない。 一般的な ASP.NET アプリを Azure 上で稼働させるようプロジェクトを作り直すのは、ほとんど手間いらずである。 自分は次の手順でやってみた。 ※そうそう、Web Platform Installer を使って、予め Windows Azure Tools for Microsoft Visual Studio 2010 およびその言語パックをインストールしておくこと。 Step1. Windows Azure プロジェクトの新規作成 まず Visual Studio にて新規プロジェクトの作成を始める。 「新しいプロジェクト」ダイアログにて、.NET Framework = 4.0、カテゴリ = Visual C# > Cloud、Windows Azure プロジェクトのテンプレートを選んで OK する。 ![]() このとき、続けて、どんなロールをこのプロジェクトに新規追加するか尋ねられるのだが(下図)、ここで何も選択・追加せずに黙って「OK」を押すのがポイント。 ![]() Step2. 既存プロジェクトのソリューションへの追加 次に、先に作り込んでおいた ASP.NET アプリケーションを、こうして新規作成した Windows Azure プロジェクトのソリューションに追加する。 ![]() 今回の ASP.NET アプリは、F# によるクラスライブラリとして書かれたモデル + コントローラ部分と、C# によるビューの、2つのプロジェクトに別れているので、各々ソリューションに追加することになる。 ![]() Step3. 既存プロジェクトのロールへの追加 ソリューションへの追加が完了したら、ここで、Windows Azure プロジェクト以下にある、「ロール」と書かれたフォルダを右クリックして、「ソリューション内の Web ロールプロジェクト...」を選択する。 ![]() ここで、先ほどソリューションに継ぎ足した ASP.NET Web アプリプロジェクトが選択肢に出てくるので、これを選んで OK をクリックして完了。 ![]() あとはビルドして、Windows Azure プロジェクトを右クリックしての「パッケージ...」なりなんなりして、Windows Azure にデプロイすればよい。 あっけないが、これだけである。 ちょっとつまずいたこと実は最初、Windows Azure にデプロイしてからその URL を開いて見たところ、サーバー側で必要なアセンブリがロードできないという例外が発生して動作しなかった。確認したところ、ロードできなかったアセンブリは FSharp.Core であるとのこと。 そこで、ソリューションエクスプローラから、プロジェクトの「参照設定」ツリーを開いて、FSharp.Core のプロパティを開き、 「ローカルコピー」を「True」 に設定しなおして再パッケージ、デプロイしなおしたところ、無事解決、正常動作するようになった。 ![]() まとめ以上、いかがだろうか。手持ちの ASP.NET Web アプリを Windows Azure 上で公開するよう、プロジェクトを再構成するのは、格段難しいわけではないようだ。 もっとも、今回は、SQL Azure や Storage を使わない Web アプリだったので、それら周辺との接続が不要だったため、容易だった面もたしかにあるが...。 また、いろいろと制約はあるものの、無償枠があるのでこれを上手く活用して Windows Azure への第一歩を踏み出すのも悪くないと思った次第。
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